同仁化学開発の新しい 残留塩素測定キット-SBT法 が
「衛生試験法・注解 2005」
(日本薬学会編/金原出版株式会社) P733
に、残留塩素測定用キットとして紹介されました
SBT法のDPD法より優れた特長
1. 水溶液として安定
      10 mmol/lに調整したSBTおよびDPD水溶液を透明ガラス瓶に
入れ、実験室内に7日間放置しました。
SBTは675 nm、DPDは510 nmの吸光度を測定しています。


上水試験での公定法であるDPDは、溶液にすると次第に着色
するため溶液として保存が出来ません。
一方、SBTは溶液状態でも着色(吸光度の上昇)が認められず、
使いやすい溶液タイプでの提供が可能となりました。
2. 遊離残留塩素の高選択性 (DPD法より高い遊離残留塩素選択性)
サンプル調製
 2 mg/l HOCl溶液
  ↓ ← 2 mg/l NH4Cl溶液 (等量)
 30分間室温放置
  ↓
 測定サンプル  

<SBT 法>               
 サンプル 2.5 ml
  |←3 mol/l酢酸緩衝液
  |(pH5.2, cont. 0.25% CyDTA)
  |               30 μl
  ↓ ←20 mmol/l SBT溶液 15 μl
 吸光度測定(675 nm, 5分間)
  | ←ヨウ化カリウム溶液
  ↓          2.5 mg/50 μl
 吸光度測定(675 nm, 15分間)






<DPD 法>

 DPD試薬(4% DPD-Na2SO4) 25 mg
  | ←0.2 mol/lリン酸緩衝液
  |(pH6.5, cont. 0.1% CyDTA)
  |               125 μl
  ↓←サンプル 2,375 μl
 吸光度測定(510 nm, 5分間)
  | ←ヨウ化カリウム溶液
  ↓           25 mg/50 μl
 吸光度測定(510 nm, 15分間)

上記のように調製した結合塩素1 mg/lのサンプルをSBT法とDPD法で発色させ、吸光度の時間経過を測定しました。
DPDは結合塩素と反応して次第に発色しますが、SBTは発色がほとんどありませんでした。
その後、ヨウ化カリウム溶液を添加し総残留塩素を測定すると、SBTとDPDは同等の値を示しました。
以上のことから、SBTは遊離塩素に対して選択性が高いということがわかりました。
3. 低い毒性 (発ガン性が低いと言われているDPD法よりさらに大幅に低い300分の1以下の細胞毒性)
      ヒト子宮ガン細胞(HeLa細胞)を用いて、SBTおよびDPDの
細胞毒性を細胞増殖アッセイキット(Cell Counting Kit-8)に
より求めました。
図から求めたLD50はSBT:13,500 μmol/l、DPD:50 μmol/l
となり、SBTはDPDに比べて非常に低い毒性であることが
わかりました。

各製品についてはこちらをご覧ください。
残留塩素測定キット-SBT法:初めてご使用の際にお求めください。
◎キットの試薬を使い切った後は、測定回数にあわせてお求めください。
  ・残留塩素測定試薬-SBT法(100回用/500回用):点眼瓶入りの試薬
  ・色素液:検水調製液と組み合わせると2000回分に相当します
    (100回用または500回用の点眼瓶に詰め替えてご使用ください)
  ・検水調整液:色素液と組み合わせると2000回分に相当します
    (100回用または500回用の点眼瓶に詰め替えてご使用ください)

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