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変更のあった情報:重要なものだけをここに記す。
・Windows−最新版“Windows95”は想像以上のハイペースで普及している。DOS/V、PC98のいずれも現行機種の多くはWin95を導入した状態で発売しており、対応アプリケーションソフトも市販、フリーウェア、シェアウェアいずれもひと通り揃った。今ではむしろDOS対応のアプリケーションを探す方が難しくなっており、新たにパソコン通信を始める人がMS~DOS上で操作するケースはほとんどないと言ってよいだろう。
・キャッチホン−以前「パソコン通信をするならキャッチホンはあきらめろ」と書いたが、NTTは次の手を打ってきた。新型の“キャッチホンU”では、所定の操作をすると、回線使用中にかかってきた電話はNTT内の留守番電話(正確には違うのだがこう言った方がわかりやすい)で処理してくれる。これなら通信中に電気信号が乱入してくることもないので安心である。(ただし従来型キャッチホンよりちょっと割高になっている。)
・高速通信−通信速度を紹介する際に「28800bpsに対応するアクセスポイント(AP)は非常に限定されている」と書いたが、この1年ですっかり普及してしまい、インターネットでは33600bpsまで登場した。その上、さらに高速な通信環境を実現するため、電話回線自体をデジタル化(NTTの“INSネット64”を利用)してISDN(Integrated Services Digital Network)回線とし、デジタル信号のまま情報のやりとりをする方法も普及し始めている。この場合はモデムの代わりにターミナルアダプター(TA)と呼ばれるものを利用することになる。(電話・FAX等のアナログ機器もTAにつないで利用できる。)この際、回線とTAの間にデジタルサービスユニット(DSU)というものを挟む必要がある。(DSUはTAに内蔵されている場合もある。)ただし、もしネットの方がデジタルに対応していなければTAとパソコンの間にモデムを挟むことになり、いったい何をしているのかわからなくなる。いずれにしても、ISDN回線はまだシロウトが簡単に利用できるところまでは至っていないので、ここでは詳しい説明を避けることにする。モデムによる通信に慣れてからチャレンジしていただきたい。
・NIFTY~Serveの「化学の広場」(FCHEM)−最近このフォーラムは拡張され、「本館」(FCHEMH)と「テーマ館」(FCHEMT)とに分裂した。ジャンル別の会議室は、「テーマ館」の方に移っている。
・PC-VAN−NECでは“PC-VAN”とインターネットサービス“mesh”などとを統合し、“BIGLOBE”というサービスに衣替えした。パソコン通信サービスは今まで通り“PC-VAN”という名前なのだが、高速対応料金制会員は“らくらくコース(BIGLOBE PC-VAN)”、従量料金制会員は“わいわいコース(BIGLOBE PC-VAN)”という名前になった。