セレンテラジンを発光部分としてもつ発光たんぱく質エクオリンは、カルシウムイオンと特異的に結合して発光するため、細胞内カルシウムイオンの発光分析法として広く用いられています。
しかしながら、セレンテラジンは中性 pH における水溶性が低く、また細胞表面へ吸着するなど、細胞系での使用にとって大きな障害になっていました。
今回紹介するCoelenterazine-WSは中性 pH での水溶性が飛躍的に向上しており、種々のバッファーにも容易に溶解します。さらに細胞への導入が容易になることで、エクオリンの発光性能が増します1)。
セレンテラジン溶液:Coelenterazine-WS 10 mg を10 mM リン酸バッファー(pH 7.0)0.1 ml に溶解したもの。
図中a-dは以下の通り。
a) Triton X-100 を加え酵母細胞を破壊後、Coelenterazine-WSを加え、測定したもの。
b) Triton X-100 を加え酵母細胞を破壊後、セレンテラジン(メタノール溶液)を加え測定したもの。
c) Coelenterazine-WSを用いたもの。
d) セレンテラジン(メタノール溶液)を用いたもの。
参考文献
1) K. Teranishi and O. Shimomura, Biosci. Biotech. Biochem., 61, 1219 (1997).
コード番号 | 品名 | 容量 | 価格(\) |
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