ビオチン-SAM試薬 Biotin-SAM Formation Reagent
<特長> |
- 簡単にビオチン-SAMを金基板上に形成できる
- アビジン類を効率的に固定化できる
- タンパク質の非特異的吸着を抑えることができる
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QCMやSPR等のバイオセンサーにSelf-Assembled Monolayer (SAM)を介してタンパク質を固定化する方法のひとつにビオチン-アビジン法があります。このたび、小社ではNeutr AvidinやStreptavidinなどのアビジン類を効率的に固定化し、非特異的吸着の少ないセンサーを作製するためのビオチン-SAM試薬を開発いたしました。
本製品には、ビオチン化したアルカンチオール試薬が含まれており、エタノールに溶解して金基板上にアプライするだけで効率的なビオチン-SAMを金基板上に形成することができます(Fig.1)。
Fig.2に本製品および他社ビオチン-SAM試薬を用いてビオチン-SAMを形成させたQCM基板の性能を比較した結果を示します。形成したビオチン-SAMの表面にStreptavidinを結合させた後、FBSを添加することによってタンパク質の非特異吸着量を、またビオチン化BSAを添加することによってビオチン結合能を評価しました。その結果、本製品を用いて作製したビオチンSAM-Streptavidin基板は、FBSの非特異吸着がほとんど観察されず、またビオチン結合能は他社試薬を用いて作製した基板よりも5倍以上高いことが確認されました。
本製品は、QCMやSPR、電極などのセンサー表面に効率的なビオチン-SAMを形成させる方法として有用です。
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