Commercial 新製品

酸素消費速度プレートアッセイキット

Extracellular OCR Plate Assay Kit

<特長>
  • 細胞の酸素消費速度をプレートアッセイで測定可能
  • プレートリーダーの蛍光モードでの測定が可能
  • 専用のプレートや培地の必要がない

 酸素は、主にミトコンドリアの酸化的リン酸化でアデノシン三リン酸(ATP)が産出される過程で消費されるため、その酸素消費速度はミトコンドリア機能解析の指標となっています。がん細胞では酸化的リン酸化より非効率的な解糖系を用いてATP を産出することが知られてますが、最近の研究では解糖系の抑制によって、ミトコンドリア機能を亢進させ、酸化的リン酸化によるATP 産出に代謝シフトすることも分かってきており。その指標として細胞の酸素消費が注目されています。
 酸素消費速度(OCR)を測定する方法としては、フォトルミネッセンス法を用いたフラックスアナライザーが主流ですが、高額な装置や煩雑な操作等が必要となります。また、りん光寿命を用いてOCR を測定するキットが市販されていますが、時間分解機能(TRF)を有したプレートリーダーが必要となります。そこで小社では、培地中の酸素濃度が低下すると、りん光強度が高くなる新規りん光性酸素プローブを用いたプレートリーダーでのアッセイ方法を製品化しました。

<原理>

 本製品は酸素プローブの他に、培地への空気中の酸素流入を防ぐためミネラルオイルを使用します。一定温度における培地中の溶存酸素濃度を測定できるため、薬剤処理による生細胞のOCR 値の変化をリアルタイムで評価することが可能となります。

< XFe24 とPlate Assay の相関データ>

 フラックスアナライザー(XFe24)と本製品を、同条件(細胞種・細胞数・FCCP 濃度)にて、同日測定した。その結果、XFe24 と本キットで相関する酸素消費速度変化のデータが得られた。

<実験例:FCCP(脱共役剤) 処理によるOCR の変化>

 HepG2 細胞を脱共役剤であるFCCP で処理しプレートリーダーで測定した。その結果、未処理の細胞と比べてOCR 値が増加することが確認された。

※ 本製品は群馬大学 吉原利忠先生のご指導の下、製品化しました。

品名
容量
希望納入価格(¥)
メーカーコード
Extracellular OCR Plate Assay Kit
100 tests
48,000

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