Isothiocyanobenzyl-NTAI279 取扱説明書

冷凍にて保存してください。

Isothiocyanobenzyl-NTA (ITC-Bz-NTA)^※ は、生理的条件下においてアミン化合物、生体分子、固体表面などの様々な物質にキレート部位を導入することができます。NTA は重金属と安定なキレートを形成するため、NTA と結合した化合物、生体分子、固体表面に金属イオンを導入することができます。これら金属キレート化合物は、金属イオンと相互作用する特定の物質の検出や分離に用いることができます。

• NTA : Nitrilotriacetic acid

Immunoglobulin G (IgG)

1. IgG を (1 mg/ml) になるように 100 mmol/l Bicine Buffer (pH 8.5) に溶解する。
2. 1mg の ITC-Bz-NTA を 50μl の DMSO に溶解する (直前に調製)。
   • DMSO に溶解後、冷凍にて 1 週間安定です。
3. IgG 溶液 100 μl と NTA 溶液 10 μl をアシストチューブに加え、ピペッティングにより混合する。
4. 37 ℃で 1 時間インキュベートする。
5. 過剰の ITC-Bz-NTA はゲルろ過または透析により精製し取り除く。

 

アミノ基を有する DNA オリゴマー

1. DNA オリゴマーを 100 mmol/l Bicine Buffer (pH 8.5) に溶解する。
2. 1 mg の ITC-Bz-NTA を 50 μl の DMSO に溶解する (直前に調製)。
   DMSO に溶解後、冷凍にて 1 週間安定です。
3. DNA オリゴマー溶液と NTA 溶液をアシストチューブに加え、ピペッティングにより混合する*。
4. 37℃で 1 時間インキュベートする。
5. 過剰の ITC-Bz-NTA はゲルろ過により精製し取り除く。

• 一般的に、ITC-Bz-NTA は DNA オリゴマーに対して約 20 倍量加えます。
  DMSO は DNA オリゴマーの 20% 以下になるようにお使いください。

1. NiCl₂ を 10 mmol/l HCl に溶解する。
2. NTA 溶液に対して、5 当量の Ni 溶液を加える。
3. 0.1 mol/l NaHCO₃ 水溶液を加え、pH 7 に調製する。

一般的なプロトコールですので、目的に応じて条件の最適化が必要になります。