Agarose-I
分子生物学関連試薬-Agarose
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製品コードA003 Agarose-I
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CAS番号9012-36-6
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化学名Agarose
容 量 | メーカー希望 小売価格 |
富士フイルム 和光純薬 |
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25 g | ¥10,600 | 346-00072 |
100 g | ¥29,400 | 344-00073 |
性質
アガロースは、1)透明である 2)試料を吸着しない 3)ゲル化能が強い 4)分子ふるい効果がない 5)電気浸透現象が弱いなどの性質を持つ。そのアガロースを用いる電気泳動法の特長は、1)鋭い分離像が得られる 2)その分離像は自由溶液中のチゼリウス電気泳動に近い 3)デンシトメトリーが容易 などである。
アガロースは天然の寒天を原料とするが、寒天には硫黄を含んだアガロペクチンも含まれている。アガロースはアガロペクチンがない方が良いとされており、本製品の規格には硫黄含量を設けて、0.30%以下としている(なお、アガロースはゲル強度を調整する際に硫酸処理されるため、その硫酸成分も硫黄として定量される)。
アガロースに含まれるカルシウム、マグネシウムなどの無機成分は、泳動しようとする緩衝液の無機成分のコントロールを妨害するため、本製品ではこれらの無機成分を除いたものを提供している。
本アガロースは、一般用途用としてゲル強度を目的によって使い分けやすいように、ゲル強度が異なるⅠ、Ⅱ、Ⅲの三種を取り揃えている。