15 比色試薬/金属指示薬

PR

PR

比色試薬/金属指示薬

  • 製品コード
    P012  PR
  • CAS番号
    32638-88-3
  • 化学名
    Pyrogallol sulfonphthalein
  • 分子式・分子量
    C19H12O8S=400.36
容 量 メーカー希望
小売価格
富士フイルム
和光純薬
1 g ¥10,800 345-02281

性質

PRはスルホフタレイン系の色素で、金属指示薬や比色試薬として使用される。銀とフェナントロリンの共存下、ハロゲンの沈澱滴定指示薬にも用いられる。Pyrogallol Redとも呼ばれる。
PRは有機溶媒には溶けず、水およびアルコールにもほとんど溶けない。酸解離定数はpKa1=2.56,pKa2=6.28,pKa3=9.75,pKa4=11.94で, 弱酸性溶液で橙黄(λmax=450 nm)、中性で赤色(λmax=540 nm)、アルカリ性で紫色(λmax=580 nm)になる。酸性でBi, Pbと反応して赤色、中性ないしアルカリ性で、 Co, Ni, 希土類と反応して青紫系統のキレートを作ることより、比色試薬としての応用も広い。

技術情報

応用可能なイオン

キレート滴定指示薬として :Bi, Co, Ni, Pb, 希土類

沈殿滴定指示薬として

:Br,Cl,I,SCN

比色試薬として :Ag, Al, Cu, Fe, Ge, In, Mo, Sb, Ti, 希土類

応用例

(1)金属指示薬としての応用は表1の通りである。金属指示薬として使用する場合、0.05%希アルコール(50%)溶液とし、その2~3滴を使用する。
(2)比色試薬としての応用は表2の通りである。
(3) Ag に対しては、o-Phenanthroline の共存下極めて鋭敏に反応する。また、各種金属指示薬 (XO, MTB など) との比較の研究もある。

表1 金属指示薬として

表2 比色試薬として

溶解例

50 mg/100 mL(熱メチルアルコール)

参考文献

参考文献を表示する

1) J. Medina-Escriche, A. Sevillano-Cabeza and M. A. Martin Penella, "Spectrophotometric Study of the Cerium(IV) - Pyrogallol Red System", Analyst, 1985, 110, 807.

取扱条件

規格
性状: 本品は、金属光沢のある暗赤褐色~黒紫色粉末であり水及びアルコールに難溶である。
メチルアルコール溶状: 試験適合
吸光度: 0.330 以上(505 nm付近)
強熱残分(硫酸塩): 1.0% 以下
鋭敏度: 試験適合
IRスペクトル: 試験適合
取扱条件
お問い合わせ
価格

製品分類一覧

分類一覧から探す

お探しの検索ワードを入力してください