撮像マニュアル_膨張顕微鏡法標本作製キット(4x 3D-ExM)

①試料の準備

1. 膨張したゲルを観察容器に合わせてカミソリやメス等を使用してカットする。
     ※35mm dishの場合、ゲル(直径約40 mm)を4等分すると1つのゲルで4回分観察可能です。

2. カットしたゲルをスパーテル等を使用して傷つけないように移す。
 ※ミクロスパーテルの柄の先を少し曲げたようなものがあると操作しやすくなります。

  例:観察容器に35 mmdishを用い、ゲルを4等分する場合
 

  ※油浸レンズでの観察の際には、ゲルをスライスしてする必要がある場合があります。ゲルのサイズを予め小さくしておくと操作がしやすくなります。

 

ゲルをカットする

②撮像の流れ

1. 低倍率(10x)、デジタルズーム(x0.5)で最底面からDAPI用レーザー(405 nm)で核を探す。

 ※膨張前と比較し蛍光は暗くなるため、ゲインを上げて観察する。
  例:[顕微鏡: Zeiss LSM800、油浸レンズ]での実績  膨張前 / Laser:1-2%,Gain:550-650V、  膨張後/Laser: 20-80%,Gain: 700-800 V 

2. 核が見つかったら、デジタルズームを正常(x1.0)に戻し、核が大きくなっているかを確認する。

3. 高倍率(20x 以上)に変えて、再度核を探す(倍率が変わるとZ軸がズレるため必須) 

 対物レンズと観察容器の距離を目視で確認しながら、倍率を上げていく(x1⇒x10)。
 高倍率でもレンズが観察容器に当たらない場合は、そのまま続けて操作する。
 ※レンズと観察容器が当たる場合は「③補足:レンズと観察容器に当たってしまう」を参照。 

4. 核が見つかったら、目的物のレーザーに切り替え、見つけた核付近のZ軸方向を探す 
 ※目的物が見つからない場合は「③補足:目的の対象が見つからない」を参照 

5. 撮影する
 ※ゲルが動いて撮像できない場合は「③補足:ゲルが動いて撮像できない」を参照 

 

③補足

レンズと観察容器が当たってしまう
 

1. ゲルをひっくり返す 
・観察容器内のゲルをスパーテル等を使用してひっくり返して観察する。
・この時、ゲルが破れないように注意する。
 

 ゲル中の細胞の位置によって観察できない例と対処法
     

 

2. ゲルを半分にスライスする(操作1でも観察容器に当たる場合)

・観察容器内のゲルを別の平らな板などに移し、ゲルの真ん中付近をカミソリやメス等でスライスする。
・スライスしたゲルは、切断面を下にして観察容器へ移し観察する。

 

 細胞がゲルの中心付近に位置することでひっくり返しても観察できない例と対処法
     



目的の対象が見つからない
 

1. 顕微鏡のレーザーのLaser Power、Gainを上げて観察する。
 ※【例:油浸レンズ(顕微鏡: Zeiss LSM800)での実績 膨張前:Laser/1-2%,Gain/550-650V  膨張後: Lase20-80%,Gain/700-800 V 】

2. 後染色する (操作1. Laser Power、Gainを上げても観察できない場合)。
 ※後染色の操作は取扱説明書 [操作24.蛍光観察を行う]項目の補足事項をご参照ください。


ゲルが動いて撮像できない

・観察容器とゲルとの間に水が残っているとゲルが滑って動く。必要に応じてキムワイプなどで水分をふき取って観察する。
・水分量が多い場合はアスピレーターやマイクロピペットを用いて、ゲルの吸い込みや破損に注意しながら、水分を除く。
    ※観察容器とゲルの間にキムワイプ等を挟み、動きにくくした状態で観察してもよいです。

 

 
 
 
 
1.ゲルをひっくり返す
 
 
2.ゲルを半分にスライスする

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