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演題・パネルディスカッション 概要 |
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【講演】 90 分1. 『抗酸化評価法の標準化の試み - キット開発までの道のり -』 2. 『食品成分の構造から考える抗酸化能』 |
【パネルディスカッション】 60 分テーマ:食品と化合物の抗酸化測定と機械学習の未来 |
抗酸化能の測定方法には、これまでにさまざまな原理や操作性に基づいた多くの方法が開発され、食品やサプリメント、化合物などの評価に使われてきました。その中でもDPPH法は特殊な測定機器を必要とせず、短時間での測定が可能であるため広く使われている方法ですが、測定や比較には注意すべき点もあります。
今回のセミナーでは、前半に抗酸化評価法の標準化とその意義についての講演、さらに食品成分の構造から考える抗酸化能についての講演を開催します。またセミナーの後半では、実際の抗酸化能測定と機械学習による予測という視点から抗酸化能測定の未来についてのパネルディスカッションを行ないます。
講演内容
1. 『抗酸化評価法の標準化の試み - キット開発までの道のり -』
講師:高知大学 農林海洋科学部 農芸化学科 DPPH 法はその簡便さから食品の抗酸化活性評価に広く利用されてきた方法であるが、変法が多く、共通のプロトコールが存在しない状況にあった。今回は、室間共同試験によるDPPH 法の妥当性確認、及びその後のキット化の経緯について紹介する。 |
2. 『食品成分の構造から考える抗酸化能』
講師:横浜国立大学 化学生命系学科 化学 EP 抗酸化作用は食品の第7の栄養素としても注目されており、この抗酸化作用を試験管内の測定により推定することは食品科学分野で30年来行われている。私達の研究室では、フェノール類の包括的な抗酸化能予測モデルの作成を目指している。講演では、研究背景や予測方法の概略について紹介する。 |
パネルディスカッション
テーマ:食品と化合物の抗酸化測定と機械学習の未来
パネリスト&コーディネーター*
高知大学 農林海洋科学部 農芸化学科
教授 島村 智子 先生
横浜国立大学 化学生命系学科 化学 EP
准教授 五東 弘昭 先生
立命館大学 薬学部
教授 井之上 浩一 先生*