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本研究は、リソソームに内在するLRRC8A (Leucine-rich repeat–containing 8A)チャネル複合体が、リソソーム機能にどのように寄与しているのかを検証している。LRRC8Aが枯渇すると、リソソーム内pHの充分な酸性化を抑制する一方で、リソソームのサイズや形態に異常が生じ、LC3Bやp62、LAMP2といったオートファジーおよびリソソーム関連マーカータンパク質の蓄積が認められた。これらの結果から、筆者らはLRRC8AはリソソームのpH恒常性に関与しており、機能不全が生じた場合にはオートファジーフラックスが低下する可能性を指摘した。リソソームpHが最適域から逸脱することで、オートファゴソームとリソソームの融合や形成過程が影響を受け、オートファジーフラックスの低下につながると考察している。 |
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Lysosomal LRRC8 complex impacts lysosomal pH, morphology, and systemic glucose metabolism |
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注目ポイント ・LRRC8Aは、リソソームのpH恒常性に関与しており、オートファジーフラックスにも影響を与えている可能性が示唆された ・LRRC8Aは、骨格筋において特にロイシン刺激に応答してAKT-mTORシグナルを活性化しており、栄養素選択的な調整因子である可能性が示唆された ・LRRC8Aを介したリソソームpH恒常性の維持が、インスリンシグナル伝達、インスリン感受性、並びに全身の血糖恒常性の調節に重要であることが示唆された |
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| 関連製品 | |
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| アプリケーションデータ | |
Bafilomycin A1 によるオートリソソームの形成阻害の解析
DALGreenおよびDAPRedで染色したHeLa細胞を用いて、リソソーム酸性化阻害剤バフィロマイシンA1(Baf.A1)により誘導されるオートファジーによる一連の流れの変化を評価した。飢餓状態と比較して、Baf.A1の添加によるオートリソソーム形成阻害条件下では、DALGreenの蛍光シグナルは減少した。一方、DAPRedの蛍光シグナルは同条件下で増加したことから、Baf. A1はオートファゴソームの蓄積を誘導した。
実験データ
<実験条件>
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飢餓培養によるオートファジーとグルコース取り込み変化HeLa細胞をオートファゴソーム染色試薬DAPRed (製品コード:D677)とオートリソソーム染色試薬DALGreen (製品コード:D675)で染色した後、アミノ酸不含培地による飢餓培養を3時間行いオートファジーを誘導しました。DAPRedおよびDALGreenの蛍光強度が増大したことでオートファジーを確認し、また、Glucose Uptake Probe-Blue (製品コード:UP01)を用いて細胞のグルコース取り込み能力の上昇も観察されました。
<検出条件> |
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