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本研究では、腫瘍の細胞死が周囲の生存がん細胞にどのような影響を与えるのかを調査している。抗がん剤の一種である5-FUを処理することにより腫瘍細胞死が誘導されると、死滅細胞からATPが放出され、プリン作動性受容体P2X4を介してmTORC1シグナルが活性化されることが示された。この過程では、活性酸素種(ROS)の増加とDNA損傷が誘導され、残存腫瘍細胞はmTORシグナルへの依存度を高める適応状態へ移行することが明らかとなった。さらに、mTOR阻害剤ラパマイシンまたはP2X4阻害剤を化学療法と併用すると、単独治療では生じない顕著なROS誘導性細胞死と腫瘍退縮が誘導された。 |
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Colon tumor cell death causes mTOR dependence by paracrine P2X4 stimulation |
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注目ポイント ・細胞死により放出されたATPが、P2X4を介して隣接腫瘍細胞のmTORC1活性化を誘導する ・細胞死に伴うROS増加とDNA損傷が、生存細胞にmTOR依存性という新たな適応機構を形成させる ・P2X4またはmTOR阻害と化学療法の併用が、腫瘍への治療戦略となる可能性が示された |
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| 関連製品 | ||
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Sulfasalazine (SSZ)による細胞内代謝の変化
<使用製品> <実験条件>
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老化誘導によるA549細胞の代謝シフト
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